母のiPhoneでLINEのAIボタンの件を見ていたとき、ついでに設定画面をのぞいたら、情報利用への同意はオフのままでした。母は「同意しないで使えているけど、何か困ることがあるの?」と首をかしげていて、その場ではうまく答えられませんでした。
この同意は任意で、押さなくてもLINEでトークも通話も続けられます。2026年10月26日時点でLINEの公式ページを読み直して、何に同意する画面なのかを確かめました。
この画面は「使うために必須」なの?
LINEの公式ヘルプ(「サービス向上のための情報利用に関するお願い」とは?)では、同意は「いただければ幸いです」という案内になっていて、同意しないとLINEが使えなくなるとは書かれていません。LINEが運営する説明ページ(LINE 情報利用に関するよくあるご質問)にも、同意は任意で、いつでも変更できると明記されています。
ここで混同しやすいのが、アップデートのたびに出る「プライバシーポリシー変更への同意」です。こちらは利用規約にあたる話なので、画面の見た目が似ていても、別のものとして扱われます。
もし画面に「同意する」しか見当たらなくて焦ったときは、同意ボタンの近くに別の選択肢や小さな文字のリンクがないか、画面を下までスクロールしてみてください。表示はバージョンによって少しずつ違います。
同意すると、LINEは何を見るの?
公式ページによると、利用目的は大きく3つです。迷惑行為やアカウント乗っ取りといった不正への対策、AIサービスや画面設計の改善(機械学習の学習データ、つまりAIの勉強用の材料としての利用)、そして広告やコンテンツ、スタンプのおすすめを興味に合わせて出すことです。
では、どんな情報が対象になるのか。同じ公式ページの記載を、場面ごとに並べてみます。
- 公式アカウントとのトーク:メッセージや画像・動画の内容(メタデータを含む)、位置情報、送受信の日時や既読状況などが対象です。
- 友だち同士のトーク:トークの内容は利用されず、スタンプ・絵文字や、送受信の日時といった形式の情報だけです。
- 無料通話:通話の内容は取得されません。使ったビデオエフェクト、通話の相手や日時、通話時間などです。
- 各機能の利用:いつ使ったか、データの形式など。データの中身そのものは使わないとされています。
- Webサイトの閲覧:LINEの中から開いたURLの情報です。
URLについては、LINEヘルプが細かく書いています。LINEの機能を起動するURLは、みんなに共通の部分だけを取得します。それ以外のサイトは、ドメイン名と、ハッシュ化(元に戻せない形に変換すること)したURLの可変部分を取得するとされ、誰がアクセスしたかとは結びつけずに集めるそうです。
なお、官公庁、自治体、金融、病院、宗教関連など、デリケートな公式アカウントとのトークは、内容が利用されないとも書かれています。
つまり、友だちとの会話の中身を読まれる画面ではありません。ただ、公式アカウントとのやりとりは内容まで対象になる点だけは、知っておくと判断しやすくなります。
同意しないと、何が変わるの?
トークや通話など、ふだんの使い方はそのまま続けられます。
ただし、公式ページには「同意しなかった場合の影響」を一覧で示した記載はありません。ひとつだけ手がかりがあって、LINE側の説明ページでは、企業からの「通知メッセージ」の機能は、この同意をもとに提供されると書かれています。そのため、同意しない場合は、通知メッセージが届かなくなる可能性があります。
反対に、同意したからといって、ユーザーの情報が公開されたり、いらないメッセージが大量に届くようになったりはしない、とも説明されています。
この「影響が明記されていない部分」は、2026年10月時点で私が確認できた範囲です。実際の画面や機能の出方は、お使いのバージョンで違うことがあるので、気になる方はLINEのヘルプセンターで最新の案内を見てみてください。
うちの母のように、同意しないまま使い続けても、日常では困っていません。
あとから同意をオン・オフする手順
一度押した選択は、あとから変えられます。まずはiPhone・Androidのスマホ(メイン端末)から、順番に進めていきましょう。
- LINEを開き、ホームの右上にある歯車の「設定」をタップします
- 「プライバシー管理」をタップします
- 「情報の提供」をタップします
- 「コミュニケーション関連情報」のスイッチを切り替えます(オンが同意、オフが同意しない)
iPadのようなサブ端末でも、「設定」→「プライバシー管理」→「情報の提供」→「コミュニケーション関連情報」で同じように切り替えられます。Androidのサブ端末も、スマホと同じ手順です。
もし「情報の提供」という項目が見当たらなければ、アプリが古いかもしれません。App StoreやGoogle PlayでLINEを最新版にして、設定画面をもう一度開いてみてください。古い解説記事には「トークルーム情報」という名前で載っていることがありますが、現在の公式ヘルプでは「コミュニケーション関連情報」と書かれています。
切り替えたあとに画面が変わらなくても、設定が保存されていないとは限りません。いったんLINEを閉じて開き直すと、現在の状態が確認できます。
迷ったときの考え方
結局のところ、同意するかどうかは「便利さ」と「安心感」のどちらを重く見るかで決まります。
公式アカウントのクーポンや通知を活用していて、おすすめが出るのも便利だと思う方は、同意したままで問題ありません。反対に、LINEは友だちとの連絡にしか使っていない方や、データの扱いが気になる方は、オフのままにしておく選択もできます。どちらを選んでも、LINEの基本機能は変わりません。
家族に勧めるときは、「どちらでも使えるよ。気になるならオフにしておこうか」とだけ伝えると、構えずに受け止めてもらえます。母にも、この一言だけで十分でした。
設定は、気が変わったらいつでも戻せます。うまく画面にたどり着けなかったときは、LINEヘルプの検索窓に「情報利用」と入れてみてください。
FAQ
同意しなかったらLINEが使えなくなりますか?
使えなくなりません。公式ヘルプでは同意は任意とされています。ただしアップデート時の「プライバシーポリシー変更」への同意は別の話なので、混同しないようにしてください。
友だちとのトークの内容は読まれますか?
LINEの説明ページでは、ユーザー同士のトークは内容を利用せず、スタンプ・絵文字や送受信の日時などの形式情報だけが対象とされています。公式アカウントとのトークは内容も対象です。
一度「同意する」を押してしまいました。取り消せますか?
取り消せます。「設定」→「プライバシー管理」→「情報の提供」で「コミュニケーション関連情報」をオフにしてください。同意はいつでも変更できるとLINEが案内しています。
オフにしたあとで、広告は表示されなくなりますか?
広告そのものが消えるとは、公式ページに書かれていません。同意の目的に「興味に合わせた表示」が含まれているので、表示の出方が変わる可能性はあります。
参考文献
- [サービス向上のための情報利用に関するお願い]とは? — LINEヘルプセンター
- 「サービス向上のための情報利用に関するお願い」について、よくあるご質問および詳細情報 — LINE
- プライバシーポリシー — LINEヤフー株式会社



